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硫化水素による自殺、後絶たず

本人だけならまだしも周囲巻き込む危険もあるそうです。

 家庭用洗剤などから硫化水素を発生させる自殺がまた起きた、神戸市でアルバイトの男性が図った自殺は家族も巻き込む惨事に発展。インターネット上では「新しい方法」「簡単に逝ける」と紹介され、昨年1年間に少なくとも6人、今年に入ってからはこれまでに9人が命を落としている。男性は浴室の扉に「開けるな」と張り紙をしており、過去のケースを模倣した可能性が高い。医療関係者は「家族や消防隊員、警察官までも危険にさらす。一命を取りとめても後遺症が出る恐れがある危険な手段だ」と警告している。

 「練炭自殺に代わる、新しい自殺方法が開発された。火をおこす必要はない。練炭よりも簡単」

 こんな言葉がネット上で若者を扇動している。硫化水素を使った自殺の方法を紹介する内容が複数の掲示板に書き込まれ、「目張りや注意書きも行い、遺書を残すべきだ」と殺人事件と間違えられないためのアドバイスまで書かれている。

 「有毒ガスが発生中。硫化水素。警察を呼べ」。実際にこんな注意書きを張った上での自殺が今年2月末、大阪市内であった。

 注意書きは民家の大学院生(24)の部屋に張られていた。警察や消防が出動、半径約50メートルを交通規制する騒ぎになった。今回も「有毒ガス発生開けるな」と張り紙があったが、家族を巻き込む結果になった。

 過去にも巻き添えが相次いでいる。3月に岡山市で高校2年の男子生徒(17)が自殺した際には母親も死亡。昨年7月には神奈川県で自殺した大学生=当時(21)=は「遺書に「家族への不満はない」と記していたが、母親=同(49)=と兄=同(23)=が死亡、妹(18)が重体になった。

 家族だけではない。今年2月に東京都のアパートで起きた男性(27)の自殺未遂では、近所の女性と乳児2人が病院に搬送。駆け付けた警察官が自殺者を助けようと突入し、搬送されたケースもあるという。

 消防庁によると、一昨年の硫化水素にからむ事故・自殺の認知件数は4件で、下水管内での作業中などの事故がほとんどだった。ネット掲示板に自殺方法として書き込まれ、増えだしたのは昨年からとみられる。

 「原料」とされる洗剤は届け出が必要な毒劇物ではなく、あくまでただの日用品。ネット上の書き込みすべてを削除するのは難しく、抑止に向けて打つ手がないのが現状だ。洗剤の製造元は「困惑している。従来から『混ぜるな危険』と表示しているが、『これと混ぜるな』と書くと逆に自殺の手法を宣伝することになりかねない」。

 大阪大学医学部法医学教室の的場梁次教授は「濃度が高ければ1分もせずに死亡するが、それは近くにいる人も同じ。どの程度のガスが発生するか素人には予測がつかず、他人を巻き込む可能性が非常に高い」と警告している。


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2008年03月27日 22:12に投稿されたエントリーのページです。

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